水戸一高応援団とは
水高の選手を応援するべく集まったすべての人々、つまり全校応援なら全校生徒が応援団です。その応援を指揮、運営し、水高選手の後押しをしようとするものです。また、生徒集会や壮行会などの様々な場面で校歌を指揮するなど、生徒全体を応援するために存在します。
歴史
平成初期に女性の先輩が入る前は、弊衣破帽に長髪、髭をなびかせるなどといった様子だった時期もあったそうです。(OB先輩の著書(1)より。東北地方の高校(岩手の盛岡一高など)や、北大などの服装により近かったのでしょうか。)現役を見ても高下駄を履いたり、裸足で駆け回ったりと質実剛健の気風が受け継がれています。私の頃も高校生らしい短髪や普段は伸ばし続け試合前に丸坊主にしたりと様々だったので、結局個人の趣向によるところが大きいでしょう。
現在、代の数が学校の設立年数を上回ってしまっており、いつごろからあるのかは杳として知れません。
以下は、聞き取り調査などの今のところの結果です。
・私の一学年上級の先輩が年度の途中で交代した(ただし、その時は代の数は変更していない)ように、一年の中で複数の代があった時期がある可能性がある。(現に、知道生徒会は前後期に分かれ半期毎で交代している。)
・何らかの事情により代の数をずらしたことがあるらしい。
・卒業後出征して戦死されたり、戦災によって亡くなったOBの方を追悼する意味で、一人で一代と計算しているため数が膨大になったらしい。(戦死者については、詳しく調べる必要があるでしょう。)
・参考にするとすれば、高校の応援団として埼玉県内では最古、全国でも指折りだという春日部高校は創部を大正13年としています。
様々な世代の方が、それまでとは全く違う応援をしたとはおっしゃいますが、例えばエールの型などは多くの代でほぼ共通しており、蓄積された技術や精神の継承と革新的な手法の開発を両立させてきたようです。
ちなみに、吹奏楽部は応援団から独立したそうです。部室棟ではお隣さんですがそのような経緯があったのです。
組織
他の委員会と同じく、希望委員とクラス委員からなります。希望委員は有志が集まっており中心となって活動します。クラス委員は4月に各クラスから1、2人選出されます。希望委員には、1年でクラス委員になり、より活動に深く関わるためそのままなることも多くあります。各役職には希望委員が就きます。役職には、団長、一副、二副(以上が三役)、リ長、渉外長、鼓手長、旗手長などがあります。
マネージャーさんにはお世話になります。(マネさんの中にも、マネボスなどの役職があるそうです。)
特徴
女性団員の存在とされています。
その他
「拔山蓋世」「圖南」の幟があります。
現在は大団旗、中団旗、小団旗、計三本の団旗を所有しています。

・大団旗(志村巌先輩ご寄贈)
・中団旗(土浦一高応援指導部創設者、小松崎清さんご寄贈)
・小団旗(滝口統雄先輩始めOBの方々ご寄贈)
過去には紺色(学校のポールに掲げられている旗と同色でしょうか?)の団旗があったそうですが、現存するものは三本とも赤です。
幹部は、襟に校章に加え幹部バッヂも佩用します。中央に配された堂々たる「水高應援團」の文字を挟んで左右に対峙した百獣の王たる獅子が咆哮している意匠です。
註
(1)古山 恵理『ガラスの青春応援団―学ランを着た女子高校生たち』、東京:かのう書房 私の世界シリーズ、平成6年。
水戸一高応援団非公式ホームページ